2010/09/24

GKテクニカルAD中村孝宏の「GK塾質問コーナー」2010年アーカイヴ

コーチングの質問に答えて(2010年9月24日)

【Q】今高校2年のキーパーです。僕は最近高円宮杯やプリンスリーグなどの同世代の人たちの試合をよく見ます。そこで各チームのキーパーのコーチングを聞きながら疑問に思いました。ある選手はああしろこうしろ言って、とにかく声を張り上げて味方を鼓舞しています。 またある選手はポジションの修正など主に守備だけのことを指示しています。どちらのタイプのコーチングがいいんですか?また、的確なコーチングとよく聞きますがどの域に達すると的確なコーチングになるんですか?

【A】コーチングについてですが、GKとしての声(コーチング等)には色々な意味があります。

  • GKがゲームに集中していくために出す場合
  • DFへの的確な指示によるディフェンスの統制
  • 後ろから大きな声で味方を鼓舞して活気を与える場合

上記のようなパターンが一般的にはあげられます。私の意見としては、上記の内容をパターン化するのではなく全項目をバランスよくコーチングするのがベストだと思います。GKとしてゲームに集中する為に大きな声で存在感を出していく。その中でGKが相手の攻撃に対し守りやすくするためにポジション修正や相手との間合い、場合によっては攻守の切り替えを指示したりするというケースもあります。そして、フィールドプレーヤーが気の抜けたプレー等をした場合、鼓舞するといった形ですべての項目ができてトータル的にコミュニケーションのとれたバランスのいいコーチングができると思います。的確なコーチングとは、状況に応じて、自分の為の声・守備をするうえでの的確な指示(マークの位置・距離・逆サイドのポジション・ラインコントロール等)・味方への称賛の声・叱咤激励の声などができることだと私は思います。

中2のゴールキーパーの質問追加(2010年6月28日)

【Q】筋トレは、背をのばしたいのでやっていません。誰か相手がいるときは、少ないですが、ミドルから高めのシュートを打ってもらっています。やはり、ダッシュや反復横跳びなどを、2日に一回くらいはやったほうがいいのでしょうか?

【A】 筋トレ・ダッシュなどはチームの全体練習くらいでいいと思います。それよりも、ミドルを打たれる際のあなたのポジショニングの位置はベストポジションです か?どこにでも対応できる位置に立っているでしょうか?まずはポジションの確認その次は、高めのボールに対して対応しているか?(セービング等ができてい るか)ステップを使って(サイドステップ・クロスステップ)セービングなどを行っているか?トレーニングについてはパートナーにボールを投げてもらうなど して高めのボールへのセービング等を行い、シュートによる実践的なボールへの対応をしてみてはどうでしょうか?その中で、キャッチなのかディフレクトなの かを判断しながらトレーニングしていく。筋トレやダッシュなどは必要ない訳ではありません。文章だけではあなたを判断することはできませんのでGKとして の技術的なアドバイスのみにさせていただきます。ご質問は、メールアドレス→maruko@hatsukaichi-fc.com 【GK塾】キーパース クール要項は→gkjyuku.pdf

中2のゴールキーパーの質問(2010年6月25日)

【Q】中2のゴールキーパーです。ミドルシュートのとき、高いコースの、ディフレクティングが出来ません。ジャンプ力も、あまり無く、ループなど、高いボール全般は入ってしまいます。ポイントを教えて下さい。お願いします。

【A】高いコースへのディフレクティングは難しいですね。ループや高めのコースにシュートが入ってしまうという場合、いくつかのことが考えられます。・ポジショニングの悪さには以下の事があげられます。

  1. 相手ボールになった場合にシュートを打たれても対応できるポジションにいるか?
  2. シュートが打たれた際に、ステップを踏まずにそのまま飛んでいないか?

な どがあげられますが、もちろん筋力的な問題もあげられますが、トレーニングを行うにつれておぎなわれて行くと思います。もちろん、いいポジションをとって いても触れないコースにくることだってあります。しかし、GKはできないと思ってしまうとそこで終わりです。ですから、ここでは防げることが前提でお話し をします。また、あなたがこの問題を改善するために何かトレーニングを行っていますか?

攻守の切り替え(2010年5月20日)

先 日、U-15クラブユース選手権の県予選に行ってきました。感想は、GKの攻守の切り 替えが気になりました。GKからパスを出した後のポジション修正、相手ボールになった時の切り替え。シュートを打たれた後の素早い態勢の修正。まだそう いった意識がないのか、私の目からはそういったところが気になりました。今、例に挙げたプレーを意識した日々のトレーニングが重要であることも再認識しま した。GKは、常に反復トレーニングが要求されます。

身長191cmGKの悩み(2010年4月2日)

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≪質問≫新高1になる神奈川県のキーパーです。僕は身長が191cmあるせいで低い球への反応が遅くなってしまいます。なにか解決方法があったら教えて下さい。

≪回答≫ご質問ありがとうございます。191cmですかぁ、すごいですね。うらやましいです。低いボールの反応が遅くなっているということですが、いくつか考えられることをあげてみましょう。

 

◆構えについて
シュートを打たれた時の構えはどうですか?構えが高くなっていませんか?構えが高くなってしまうと、その分低いボールへの対応は遅れてしまいます。
◆手の位置について
基本姿勢(どこにでも対応できる位置)に手を置いているか?構える際に左右の手を地面に向けて伸ばした構えをしていないか、どうしてもシュートへ反応した際には後ろに手が出てしまいます。両手を手を膝よりも前に置くと低いボールへの対応が速くなります。

背後へのボール等の質問に答えて(2010年3月31日)

≪ 質問≫4月から中3になります。得意プレーはPKと1対1。苦手なプ レーは背はありますがクロス、CKの対応、DFの背後のボールの処理です。栃木県のある中学校でGKをやっています。GKをはじめたのは中1の6月頃で す。僕はよく監督からスルーパスなどの対応の悪さや出足の悪さを指摘されます。それで、対応をミスした時は決まって交代をさせられます。チームメイトにも 信頼を失われつつあります。交代をさせられたGK(A君)は本職はDFでレギュラー。球技センスは抜群、反射神経もいいです。当初は、僕に対して「しっか りしろ」というメッセージだと思い腐らず頑張ろうと思っていたのですが監督がA君に対して、新しいGKユニホームを作り、これからGKの練習もさせるそう です。さらに新1年にかなり上手なGKが入部するらしいです。こんな時期に自分のポジションを心配している自分を思うと情けなくてたまりません。Aくんに 対してはグローブを貸したり、アドバイスをしたり、嫌がることは一切していません。普段から小さなことでも努力をしているつもりです。なにもしてないA君 にポジションを絶対奪われたくないです。チームメイト、監督から信頼を得て、完全なレギュラーになるためにはどうすればよいでしょうか。

≪回答≫ご質問ありがとうございます。スルーパスの対応の悪さについてですが、私も現役時代この悩みを抱えていました。そして、最終的にいくつかのポイントがあることに気付きました。簡単にご紹介します。

 

◆◆ポイント◆◆

  1. スターティングポジションはどこにとっているか?
    ス ターティングポジションとは、GKが通常とっている位置のことをいいます。このスターティングポジションが、例えば味方が相手陣内で攻撃をしている際に GKのポジションがディフェンスの背後に出たボールにも対応でき、尚且つ、シュートを打たれたとしても対応できる位置にポジションをとっているかで大きく 差がでます。このポジションをとっているでしょうか?多くの選手は味方の攻撃の際、足が止まってしまい良いポジションにいないケースがあります。GKも ボールのないところでのポジション修正が要求されます。また、最近ではGKも運動量が求められてきています。理由としては、ディフェンスが押し上げれば、 サポートする位置にポジションをとり、相手ボールになれば、シュートに対応できる位置に一度戻りポジションを修正する。GKはこのポジション修正がいかに 早くできるかでパスカットやシュートストップといったプレーにつながります。まずはこのスターティングポジションを意識してみて下さい。

  2. 相手ボールになった時、守備の準備はできているか?
    以 前GKでもご紹介したことがありますが、スルーパスやDFの裏にでるボールへの対応のポイントは「狙い」です。GKはこのような場合、ボールが出てから では対応が遅れてしまい判断ミスの原因になってしまいます。相手ボールになった場合、とにかくタイミングをとりながらあいてのプレーを見てください。相手 は、パス・ドリブル・シュートこの3つしかしてきません。相手の動きをみてパスならばパスが出た瞬間パスカットを狙う。また、相手がドリブルなら、少しず つポジションを修正しながらシュートコースを消す。そして、相手がシュートを打ってきそうな位置ならば上を越されない位置をとり対応。(①のプレーと連動 する)こういったシュートエリア以外で、相手のプレーを集中してみていると対応できてくると思います。

あなたが、3年生にな るということもあり焦る気持ちや上級生としてのプライド・今までGKをしてきたというプライドなど、言えばきりがないほどの思いがあると思います。私にも そういった経験はありました。諦めるのも簡単です。怪我をしたから調子が悪いといってしまうこともできます。しかし、今回こうやってGK塾にご質問をして くれました。文章からあなたの向上心が感じ取れます。負けたくないですよね?監督はあなたを見捨てたのではないですよ。あなたを待ってると思います。まず は、人よりも自分の事を考えて下さい。そして、トレーニングやゲームで私がお話ししたポイントを意識してみて下さい。変化を感じれると思います。頑張って 下さい。

GKコーチ 中村考宏

ハイボールの質問(2010年3月24日)

【Q】ハイボールのことで質問です。この塾を見て、苦手なハイボールをとるため、正面のキャッチをしていたのですが、落下点に上手く入れず、体が反ってしまいました。対策があればお願いします。

【A】 引き続き正面のボールをしっかりとトレーニングしてください。また、ハイボールの落下地点ですが、実際に観ていないので一概にはいえませんが、考えられる こととして、ボールが上がった瞬間に、身体が前に動いてしまっているのではないでしょうか?ボールを見極めて判断をしていないとそういった現象が起きま す。もうひとつは、キャッチしに行くときに手を出すのが遅くなってないでしょうか?ボールへアプローチするときは(とりに行くときは)ジャンプしてから手 を出していては遅れてしまいます。そうなるとどうしてもかぶってしまいがちです。こういったところを気をつけてみてください。

日本高校選抜選出のお知らせ(2010年3月12日)

廿 日市FC出身で今年の高校サッカー選手権で広島観音高校のGKとして出場 し、大会優秀選手に選ばれた原田直樹選手がこの度、日本高校選抜に選出されました。3月24日~4月7日までヨーロッパ遠征に行くそうです。クラブ初の事 で非常にうれしく思います。今後の原田選手の活躍に注目したいと思います。原田選手頑張ってください。

中1のゴールキーパーの質問に答えて(2010年2月8日)

【Q】はじめまして中1のゴールキーパーです。足下のプレーが落ち着かず、パスを呼んでも信用がなくて出してもらえません。どんな練習をしたらいいですか?


【A】 その気持ちわかります。まずは、その足元のプレーを落ち着かすことから始めましょう。例えば、積極的に4対2のボール回しに加わる。自信をつけるのは、 GKで4対2を行ってみる。初めは、中々GKにはボールは回ってこないものですよ。しかし、現代サッカーにおいてGKの役割はただゴールを守るためではな くなってきました。攻撃の起点が要求されています。これからも、パスを要求しましょう。とにかく要求です。DFは苦しい時にパスをだしてきます。パスが来 た時に信頼を勝ち取るプレーをするかは日頃の練習です。パスコントロールも重要でしょう。ロングキックも必要でしょう。まずは、今やっているパスの要求を やめないこと!そしてプレッシャーの中での正確なプレーを磨きましょう。

高校サッカー選手権(2010年1月12日)

今 回のテーマは「高校サッカー選手権」です。昨日、全国高校サッカー選手権が終了し ました。山梨学院大付が優勝と言うことで幕を閉じた大会でしたが、私にとっては非常に印象にのこる大会でした。一つは、廿日市FCで指導したGKの原田直 樹選手の活躍です。自分の指導した選手が全国大会に出場し大会優秀選手に選ばれると言うことは本当にうれしいことです。今後の原田選手の活躍を期待したい と思います。今大会のGK目線からの感想ですが、全体的にGKとしての技術は高い印象でしたが、フィードに関しては精彩を欠いていたように感じます。現代 GKは、11人目のフィールドプレーヤーと称されており攻撃の起点とされています。しかし、その一方でJの下部組織のチームと高校のチームとではこの部分 に大きく違いが出ています。ロングボールの多いチームはどうしてもゲームは落ち着きません。ロングボールの多様化でフィールドプレーヤーの体力も消耗させ てしまいます。最近では「人もボールもよく動く」ことが重要視されている中でGKの役割と言うものが重要視されてきました。そういった中で、広島観音の3 回戦の尚志戦の原田選手のフィードの良さは目を見張るものがありました。GKとしての攻撃の起点は今やU-12の段階でも意識を持つよう指導しています。 GKのみなさん、GKは攻撃の第一歩です。


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