2005/12/28

GKテクニカルAD中村孝宏の「GK塾質問コーナー」2005年アーカイヴ

「今年の自分のプレーを振り返って」(2005年12月28日)

みなさん、今年一年自分のプレーを振り返ってどうでしたか?自分の中で満足のいく一年でしたか?今、皆さんにしていただきたいことは、日頃、試合後に書いてあるサッカーノートを読み返して自分の良いプレー・悪いプレーがどうだったかを分析してみましょう。きっと何かが見えてくると思います。良いプレーヤーは振り返って何が悪いかを分析する力のある選手です。自分で簡単にできる自己分析です。サッカーノートをつけていない人は、来年から自分のためにサッカーノートをつけましょう。今年一年私自身の大きな出来事といえば、前所属チーム(ヴァンフォーレ甲府)がJ1に昇格したことです。J1にあがってからが大変だと思いますが・・・来年からは「GKマインド」についてどんどん紹介していきますので来年も宜しくお願い致します。

GKへのバックパス(2005年11月18日)

現代サッカーにおいてGKへのバックパスは、今やなくてはならないプレーの一つで す。ジュニアの年代においてもGKへバックパスのできるチームは強いチームではないでしょうか。GKにバックパスの出来るチームというのは、それなりに GKに足技がありロングキックが蹴れるGKといっていいでしょうね。ゲームにおいてDFがGKにバックパスが出来るというのは信頼の現われでもあります。 こういったバックパスができるようになれば、攻撃の起点にもなります。GKの行うキックは地域ばんかいのためのものだけではありません。攻撃の第一歩は GKからです。「安定感のあるGK」「信頼されるGK」と言われるのが最高の褒め言葉です!!!さあ、バックパスがどんどんくるぐらいのGKを目指して キック(足技)の練習をしましょう。。。

クロスボールへの悩み (2005年8月26日)

Q:高1です。最近クロスボー ルが思うようにキャッチできなくなりました。いつ もはじいてばかりです。練習でサイドからのクロスボールを蹴るので出れる時は前へ出てとろうとするんですがうまくいかなくて・・・・CKの時も同じように キャッチできません・・・・そぅいったボールの対応の仕方や手の出し方、体の向き・・・改善法・・・・いろいろ教えてください。

A:ボールが思うようにキャッチできないとありますが、要因について考えて見ましょう。

  1. キャッチをする時のポイントは?ハ イボールなどキャッチをする際のポイントとして、ボールをむかえに行く際に両手をいっぱいに伸ばしてキャッチしようとするとキャッチしにくくなります。 ボールをむかえに行く時は肘をちょっと曲げた状態で取ることがポイントです。低いクロスが入った時に、よくあるキャッチミスは相手が目に入ってびびってし まって取れない。ということがよくあります。ここでのポイントとしては、とにかく低いボールが入ってきた時は、ボールを待たないで、前で取りに行くことを 意識しましょう。
  2. クロスボールの基本としては、ボールのコースに対してへそが向いていればいいと思います。この時も、1.同様にボールを迎えに行く時は手をいっぱいに伸ばさず、肘をちょっと曲げた状態でキャッチする。

「日本-イラン」戦について(2005年8月18日)

 イ ランのGKはすばらしかったですね。2失点はしたものの、ゲームをコン トロールできたのはGKのおかげといっても過言ではありません。前半から日本の早い攻撃に対し、積極的に前に飛び出して日本の攻撃を防いでいました。圧巻 だったのは、シュートに対しての手の出し方です。日本のGK(川口選手)とは全然違うのでびっくりしました。GKは練習中はボールに対し手を前に出し前へ セービングします。しかし、これはあくまでも練習でゲームでは真横か斜め後ろにセービングしてしまうのが現状です。それをイランのGKは手を前に出し迎え に行くという基本をゲームで実践していたことに感動しました。私がGKを教える上でも非常に勉強になる試合でした。みなさん、シュートが来た場合には、しっかりとフットワーク(ステップ)を行いボールに対して手を前に迎えに行くことを意識してトレーニングしましょう。

シュートを受けるときの反応について(2005年8月17日)

Q:前一度GKのことで質問した中3のGKです。いつもシュートを受けるときに反応が遅れてしまい、ゴールにはいってしまいます。反応を早くするにはどういったことをすれば反応が早くなりますか??

A: まず、質問の中でシュートを受ける時に反応が遅れてしまうとありますが、シュートが来る時のGKのバランスに問題があるように思いますシュートが来る時に はGKは左右上下どこでも動ける体勢を作らなければいけません。その体勢が右に体重がかかっていたり、重心が低くなりすぎると素早い動きができなくなって しまいます。それでは、いくら自分でシュートコースに目だけ反応しても体がしっかりと準備ができていないので自分の思うようなパフォーマンスができませ ん。これらのことをまず意識してみられることをおすすめします。シュートを受ける時のポイントをいくつか紹介します。

  1. 体のバランス
    • 両足にバランスよく体重を乗せる。
    • シュートが来るポイントに応じて自分の体勢(重心を落とすか起すか)を判断する。
  2. シュートが来る時は止まる
    • GKとしての予備動作(相手がドリブルなどで向かってくる時など、少しづつ前へ出てコースを消す動作など)はシュートが来る前までに行う。
  3. シュートが来たらコースに対しフットワークを行ってボールをキャッチ。(もしくはセービング)


まずこの3つのポイントをやってみて下さい。わからないようであればなんなりと質問下さい

高1GKの4つの質問 (2005年8月9日)

Q1:高1GKです。高校に入ってあまりボールのキャッチができなくなりました。握力不足なんでしょぅか?

A1:高校に入ってからキャッチができなくなったと言うことですが、中学の時はキャッチできてたってことですよね。考えられる要因

  • 中学と高校でのスピードの違い。まだ、スピードに慣れていないのではないでしょうか?
  • キャッチの際、手の平をしっかり広げているかどうか?
  • キャッチの際、ボールが飛んでくるコースに対し、目を近づけていないのではないか?

ボー ルと目が離れてしまうとキャッチミスをしてしまう可能性が高くなります。これら以外にもいろいろ要因はありますが?この辺ができていれば平均的なキャッチ はできると思います。もしよければビデオなどを送っていただければ、もっと分析して的確なアドバイスができると思います。

Q2:キャッチ力向上のための練習法は?

A2:キャッチ力向上のための練習はプロのGKも頭を悩ませていることですね。私の考えとしては、いかに自分のキャッチングポイントを掴むかが練習のポイントになります。そのためには、練習パートナーに正面のボールを繰り返し蹴ってもらう。置いたボールを蹴ってもらうほうがいいです。練習をする際に注意することとして、ボールをキャッチする際、肘を曲げた状態でボールをキャッチすることがポイントです。両手でボールをしっかり迎えにいって、キャッチする時は肘を曲げた状態のところでキャッチ。この時、目線を近づけるように・・・練習のポイントとしては前回ご紹介した「中村式GK論」にあるセービングエリアを徹底的に強化することができれば失点は減ります。

Q3:試合へ向けてのトレーニング方法は?

A3:試合へ向けてのトレーニング方法としては、ま ず個々での基本トレーニングはかかさず行うこと(キャッチ・キック・ハイボール)試合に向けては、フィールドプレーヤーとのコミュニケーションが最も重要 です。GK1人で守るわけではないので。このエリアにきたらどっちのコースを切るか?GKがでた時のディフェンダーのゴールカバーへの意識。コーナーキッ ク・フリーキックのフィールドプレーヤーの配置の確認。やることはたくさんあります。

Q4:セービングの時のフットワークは1歩踏み出せばいいのですか?

A4:セービング時のフットワークは1歩踏み出すというよりも、試合などでセービングをすることがあるかと思いますが、1歩踏み出してセービングすることは中々ないと思います。セービングする際は、まずは1cmでもいいのでサイドステップをすることがいいと思います。練習などでは1歩前へ踏み出して前にセービングなどをしますが、試合では1cmのサイドステップが失点かスーパーセーブかの明暗を分けます。

中村式GK論(2005年7月4日)

久々 のGK塾ですが、今回のテーマは「中村式GK論」です。あくまでも私の経験ですが、GK には絶対に止めなければいけないエリアがあります。練習ではほとんどそのコースに飛んできているボールをセーブすることができるのに、試合でそのコースを 入れられるということがあります。この問題に対してはいろんな要因が考えられます理由として

  • その選手が緊張していたため。
  • 練習では、ディフェンダーなどがいないのでプレッシャーなくセーブしているから。
  • GKがゴール全てを守ろうしているから。当たり前のことですが、ゴール端を意識しすぎて近場のコースをセーブすることができない。

などがあげられます。そこで、私がサッカー・フットサルと両方のGKをして考え出したのが中村式GK論です。従来のGKの基本とはかけ離れている部分もありますが、GKとしての「ゴールを許さない」という考え方は同じです。みなさんの参考になるかはわかりませんが、自流ですがご紹介しました。

ボールのキャッチについて(2005年4月30日)

質問:中学2年です。つい最近ポジションがDFからGKに変わりました。練習していて膝辺りに飛んでくるボールをどうしても手でキャッチ出来ません。どうしたらよいでしょうか?教えて下さい。

回答:膝辺りに飛んでくるボールがキャッチできないということですが、足で止めてしまうんですかね?
【ポイント1】
おそらくシュートが飛んで来る時の構えが腰高になっていると思われます。腰が高いとボールが飛んでくるコースに対して目線が高くなってしまいます。
【ポイント2】
DFをやっていたこともあり足などで止めているのではないでしょうか?GKは、まずシュートが飛んできたらシュートのコースに対して手でむかえにいき目線をそのコースに近づけることが重要です。

こういったシュートに対するしっかりとした準備が必要です。お試し下さい!

パントキックの質問(2005年2月15日)

【GK塾に質問です。】僕は中2のキーパーです。質問ですがパントキックで形は出来ていると先生に言われたのですが、高くボールが上がって距離がなかなか延びません。どうしたらプロみたいに距離がでるようになるのですか?

【中村コーチの答え】「パントキックで先生に形ができている」と言われるということはきちんとボールを捉えているということなので基本はできていると思わ れます。ボールが高く上がるということですが、これはボールの下をたたいているので上がるのでしょう。低いボールを蹴ろうとする場合は、体を横に倒しなが らボールのしたではなく真ん中やや下あたりを蹴れば低いボールが蹴れます。(写真ではなくて文字で説明してすいません)プロのGK(川口選手・楢崎選手・ 土肥選手・南選手)などがこの蹴り方ですね。最近では、高校生もこの蹴り方をするようになっているので、私もビックリしました。※この蹴り方は一歩間違え ばゴロになってしまう危険性があり、非常に危険な蹴り方でもあります。今蹴っている蹴り方で100%狙ったところに蹴れる自信があるのならチャレンジする ことをおすすめしますが、今の蹴り方だけを褒められているのなら、もう少しまって狙ったところにしっかり蹴れるようになってからチャレンジすることをおす すめします。低いボールが蹴りたいということであれば、ドロップキックをおすすめします。パントキックをする場合は、ボールをトスするポイントを目から話 してしまうとミスキックになったり方向が定まらなかったりします。ボールを目の位置に近づけてけると安定します。

問題解決力の向上(2005年1月29日)

皆 さんは、必ずと言っていいほど得意なプレーもあれば苦手なプレーがあると思います。 しかし、苦手なプレーはなかなか克服するのが難しいですよね。「苦手だからできない」や「練習しても無理」などと言ってあきらめていませんか?私も中学・ 高校の時には、苦手意識が強くなかなか上手くなりませんでした。そこで、何かいいトレーニングがあると言うわけではありませんが、なぜ苦手なのか?なぜ、 できないのか?そこをしっかり考えて見ることをおすすめします。苦手なものに対ししっかりと向き合うことをしてみてください。キックが飛ばない?この問題 を一つ例にしてみましょう。

  • なぜとばないのでしょう?
  • キック力がないから?
  • ミートしているポイントは?
  • 助走の取り方は?
  • 上手くキックしている人との違いは?
  • 踏み込む立ち位置は?

な ど、色々な要因がでてきます。これだけが全てではないと思いますが、一つ一つしっかり考えていくことで必ず上達すると思います。まずは、苦手なプレーの苦 手な理由を明確にしてあげることで、どこが悪いか明確になるので、その問題部分にポイントをしぼりトレーニングすることをすれば効果はでると思われます。 これ以上は、皆さん個々で考えてみましょう。考えることが自分を上達させます。それでは・・・

試合前のウォーミングアップ(2005年1月17日)

みなさん、お久し振りです。ご無沙汰しております。最近、GKについての質問で一番多い内容を照会したいと思います。

Q:試合前のウォーミングアップについてどんなことをすればいいのですか?

A:試合だからといって特別なことをする必要はないと思います。私の場合、フィールドプレーヤーよりも早くアップを開始します。グランドに入る前のアップの順番は、

  • ストレッチ(10分~15分)→ランニング(10分)→キャッチボール・対面でキック
  • 胸元でキャッチ対面でグラウンダーのボールをキャッチ
  • グラウンドでのアップはハイボール・キック・シュートを中心に行います。

ハ イボールについては誰かに蹴ってもらってキャッチしたらそのままキック・スローイングなどで相手に返します。ハイボールは自分がいい感触でキャッチできた らそこで辞めます。いいイメージで終わらせたいため。シュートに関しては、正面やセービングなどを行い体を慣らす。このアップをおこたると試合開始の シュートなどで入れられたりファンブルしてしまいます。いい形で試合にはいるためには重要なウォーミングアップです。最後はキックです。プレスキック・パ ントキック・ドロップキックを数回蹴ります。グラウンドでのアップはパートナーが必要になります。サブのGKかサブのフィールドプレーヤー・コーチの誰か にパートナーとして蹴ってもらって下さい。以上の内容をアップとして行います。※あくまでも私のアップ方法です。ポイントは、いかにいい感触でアップでき るかです。回数を重ねれば体も動かすからいいということではありません。毎回毎回、アップのやり方をかえるのもいかがなものかと思いますので、みなさんに は試合をするまでの自分なりの儀式としてやっていただきたいです。大リーグ マリナーズのイチローもバッターボックスに入ってから構えるまでの一連の動作 を儀式のように行うと言われます。それと同じ事をすればいいということではありませんが、集中するためには非常に有効なことだと思いますのでみなさんも試 してみてもらえればと思います。

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